似非農民異世界紀行3-2
年の初めだというのに、自重をしておりません。
いつものことですがw
なので、その辺注意です
いつものことですがw
なので、その辺注意です
季節はめぐり、秋になった。食欲の秋とはよく言ったもので、食い物がうまい季節である。
そのせいか、肉まんを無性に食べたくなったので、横浜の中華街に出向いた。平日であるためか、中華街はあまり人気はなかった。
その辺の店先で売られている肉まんを購入すると、歩きながら食べる。マナーは悪いが、こういう場所での醍醐味なので、大目に見て欲しいところだ。
それにしても、うまい。かぶりついた時に肉汁が溢れ、噛み締めると肉の旨味や、野菜の旨味、筍のシャキシャキした食感がたまらない。
具だけじゃない。皮もまた、いい味を出している。ふっくらした皮に、肉のエキスが染みこんでいて、肉まんの美味さを際立たせている。
味だけでなく、匂いもたまらない。独特の芳香は食欲を刺激し、次の一口を促す。
気がついたら、なくなっていたので、別の店でまた購入。今度はチャーシューまんだ。
ほろほろと柔らかいチャーシューと、皮がマッチしていて、これも美味い。
気がつけば、中華まんを10個ぐらい食っていた。しかも、中華街の中華まんは値も張るが、大きさも結構なものだ。
自分でも、よくもまあそこまで食べたものだと、呆れてしまった。
中華街で、乾物などを購入すると、持ってきたカバンに入れる。調理法を調べて美味しくいただこうと思っていたり。
金に物を言わせて、干しアワビと干し貝柱などなどを適当に購入。店の人も驚いていた。
腹ごしらえと買い物も終了し、目的も定めずに適当に歩くことにした。
風の向くまま、気の向くまま。しばらくフラフラと歩いていると、何となく足を止めた。
何の気なしに電柱を見ると、町名が書かれていた。柊町、と。
何か、どこかで聞いたことがあるような町名なんだが……。まあ、いいや。
とりあえず、近くのゲームセンターに入ると、高校生達がバルジャーノンとかいうゲームで騒がしく遊んでいるのが目に入った。
ん? バルジャーノン? ボルジャーノンみたいな名前だな。ボルジャーノンに花束を。アルジャーノンに花束を、が正しいわけだが。
つまり、バルジャーノンは白痴が手術で天才化。しかし、知能は徐々に落ちていくって設定……なわきゃない。
ロボットゲームだよ。しかし、どこかで聞いたような?
しっかし、まあ、あの集団ってある意味凄いよな。美少女だらけで、一人だけ男だ。なんと言うハーレム。
あれ、あいつらどっかで見たような……。白銀武と愉快な仲間たちじゃん。しかも霞つき。
AF世界でもあるのか? なんと言うカオス。この世界はカオス過ぎだ。何だこの多重クロス。二次創作みたいな感じじゃね?
まあいいか、と思いなおすと、ゲームをすることにした。変わったゲームをしたいと探してみると、変なゲームを発見した。
ガンシューティングみたいな感じで、火炎放射器で敵を焼き殺していくゲームだとか。火炎放射器を模したコントローラーは分かるとして、何故か、ヘッドホンとマイクがくっついたやつをつけるようになっているが。
とりあえず、やってみることにした。
迫り来るゾンビを焼きつきしながら、ステージを進む。ヘッドホンからは様々な情報が聞こえてくる。
しばらく進むと、大広間に出る。そこには、大量のゾンビが待ち構えていた。
盛大に炎を撒き散らしながら、言った。
「汚物は消毒だー!!」
すると、北○の拳のに出てきそうな、スキンヘッドやら物凄いモヒカンのチンピラたちが火炎放射器を持って現れ、ゾンビたちを一掃した。
をい。なんだこのゲーム。滅茶苦茶すぎだろ。
そんなことを思いながら、思わず呟く。アレで有名な台詞を。
「お前はもう、死んでいる」
すると、チンピラどもは頭が破裂。……カオス過ぎて、もう何を言って良いのかわかんねぇ。
ヘッドホンから声が聞こえる。
『諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が大好きだ』
少佐!? 最後の大隊集結なのか!?
えーっと、何かめんどいことになりそうだから、適当に喋ってみよう。このゲーム、話す言葉で展開変わってくみたいだし。
確か少佐はオタクらしいから、その辺のことで、何か適当に言ってみる事にした。
「ただ今より、コミック○ーケットを開催します。会場内を走らないで下さい」
そういった直後、アニメキャラがプリントTシャツとくたびれたジーンズで武装したオタクたちが、現れた。
ちなみに、少佐たち。……色々アレだよなぁ。
などと思っていると、急に画面が変な表示を出した。なんだろう、と思った瞬間、ゲームの筐体が燃えた。
……何故に。
『少佐! このプリ○ュアのフィギュアが萌え萌えです!』
『よし、買え! 俺はこのセイバータン抱き枕を買うぞ』
なんて聞こえてくるヘッドホンを思わず床に叩きつける。精霊を使い、筐体を鎮火すると、なにやら人だかりが出来ていた。
一体全体、何だって言うんだ。訳が分からんぞ。
「……おい、なんだよあれ。見たことの無い展開だったぞ」
「知るかよ。俺だって、あんなの初めて見るんだ。知るわきゃねーだろ」
なんて話している連中の言葉で理解した。OK、どうやら意味不明なのは、早々あることじゃないらしい。
だからって、こんなに人だかりが出来るのはどうかと思うんだが。
人だかりを掻き分け、そこから出るとそこには少女が待ち受けていた。
そこからどう見ても霞だ。何の用なんだろうか?
「掛井ナガレさんですね? 私のことが分かりますか?」
「ああ、社霞だろ? 久しぶり……と言えばいいのか?」
「少し微妙です。……あちらの記憶を引き継いだ社霞が私です。自分で体験したような記憶なので、私自身と言えるかもしれないし、厳密には違うかもしれません」
「ま、どっちでも俺は構わんさ。俺にとっちゃ、些細な違いでしかないしな。どうだ、霞。元気にやってるか?」
「はい。武さんも良くしてくれますし、純夏さんも家族のように接してくれます。他の方々にも大変お世話になってます」
そう言うと、霞は僅かに微笑んだ。霞的には、アレは満面の笑みだから、幸せな毎日を送っているのだろう。
それは非常に喜ばしいことだ。兄貴分としては、妹分が幸せであることは嬉しい。
だが、彼女が再び俺と関わることは、正直良くないんじゃないかと思う。どうせ俺はしばらくしたら、また別の世界に行くのだ。
また深く関わり、悲しませるのは正直良くないのではないのか。そう思えてならないのだ。
「また俺と関わっても、俺はまた別の世界に行く。だから俺と関わるのはやめておいたほうがいいぞ」
「嫌です。また会えなくなると分かっても、私はナガレさんと関わりたいです。別れる事を怖がってばかりいたら、何も出来ません」
「……少し会わない間に成長したなぁ。分かった。時々会いに来るよ。それと、俺の携帯の番号も教えておく」
携帯の番号を霞に教えている間に、白銀達が俺に気がつき、こちらに来た。
何だか怪訝な顔をしている連中に、少しばかり苦笑いが浮かぶ。向こうで軍隊に入っていたとは思えぬ、普通の高校生がそこにいたからだ。
まあ、生まれからして普通じゃないのが二名混じっているが、そこは気にしないで置く。
「おーい、霞。そんなところでどうしたんだ? ……それに、その人は?」
「ちょうど、昔お世話になった方に会ったので、立ち話をしてました。こちらは……」
「掛井ナガレだ。霞が元気でやっているようで、安心したよ」
「本人を前にして、こう言うのはどうかと思うが、胡散臭いと感じてしまうものだな」
……御剣さん家の冥夜ちゃんは、空気というものが読めないらしい。このKY娘め。
これだから、おぜうさまは。レミリアといい、フランドールといい、幽々子といい、つくづく空気を読まないからなぁ。
まあ、フランドール以外はあえて読んでいないように感じるが。幻想郷の連中はろくでもないな。うん。
「冥夜、本人を前にして言うのはどうかと思いますよ? 心の中で思うだけにしなさい」
「はっ、姉上。その通りでありましょう。心しておきます」
「……見たところ姉妹のようだが、よく似ているようで」
「うむ、我等は良く似ていると評判だ」
皮肉が通じないぞ。周りの連中は心なしか頬を引きつらせているし。
突っ込みたいが、突っ込んだら負けのような気がするから、自重する。
そんなことがあったが、それを流し、向こうから自己紹介してもらう。
見事に白銀ハーレム全員集合といった感じだ。リア充は死ね。
「ところで、そこな恋愛原子核」
「……俺のことですか? えーっと、なんすか?」
「この中で本命は誰なんだ? もしかして、ハーレムか?」
空気が凍ったような気がする。けど、俺は気にしない。だって、面白いからな。
しょうがないじゃないか。こんな都合のいい弄りの対象があるんだし。これは通過儀礼なのだよ。
ふははははは、空気なんて飾りです。エロい人にはそれがわからんのです。
「……ナガレさん、ちょっとそれは冗談にならないと思います。なりそうですから」
「おや、霞は厳しいねぇ。そこの恋愛原子核が優柔不断なのを見越して言ってるのか?」
「はい、武さんは一人に絞れないと思いますし」
白銀が崩れ落ちた。周りの女子どもは白銀に少しばかり、冷たい視線を向けている。
何かカオスだ。そんなこともありながら、一応彼女らを紹介してもらう。
紹介している内に回復した白銀に自己紹介をさせると、御剣姉妹に提案をした。
「日本政府に重婚を可能にする法案を作成するように働きかけておけば? いざとなった時に、だけどさ」
「そうですね。武様次第では、その可能性もよろしいかも知れませんね」
「確かに、その方向性で考えることは必要かもしれぬな」
「お、おい、俺の意見は……」
「諦めた方がいいぜ? 男は女の掌の上で、踊ってることぐらいしか出来んから」
割と実体験で白銀を慰めてみたが、落ち込んだ。何故だ。
いや、この面々の掌の上で踊ってるぐらいで、ちょうどいいと思うぜ?
時々、サプライズを用意しておけば、変に見切りをつけられることもないし。
俺なんて、紫の掌の上で踊らされまくってる上に、振り向いてくれないというのに。振り向いてくれてもいいじゃんかよう。
……いかんいかん。思わず暗黒面に堕ちるところだった。テンション上げてこう。
ちなみに、妖怪になってからテンションが妙に上がってるのは、紫に振り向いてもらえないからかも知れない。関係ないから捨て置くが。
なんて、考えていると、どりるみるきぃぱんちの正当伝承者が口を開いた。
「せ、折角の再開なんだし、どこかでゆっくり話せばいいと思う! 掛井さんに時間の余裕があれば、だけど」
「時間はたっぷりあるから、問題はない。けど、いいのか? 君らが遊ぶ時間が削られるが」
「私達と会う前の霞ちゃんのこととか知りたいから、私は問題ないです!」
他の面々からも問題ないとのことで、喫茶店に行くことになった。
まさかこんな展開とは。何かビックリだな。
こうして気を使ってもらったのに、何も無しじゃ心苦しいな。よし、喫茶店でのお茶代ぐらい奢るかね。
そう思いながら、喫茶店に入る。ちょうど空いているらしく、大人数用のテーブルに案内される。
「君らに気を使わせてしまったから、奢らせてもらおう。好きなものを頼むといい」
「はい! じゃあ、私はチョコパフェ!」
「おい純夏、少しは遠慮――」
「……焼そばパン」
「彩峰さん、あなたねぇ――」
「じゃあボク、ヒーポンポタスドリンク」
「ヒーポンポタスって何!?」
という感じで、騒がしくしながら注文をすると、早速霞とのことを話すことにした。
流石に、超能力関係のことは誤魔化すが。一応、霞に色々確認はとってあるので、問題はない。
説明を要約すると、以下のようになる。
霞が昔、ある施設にいたころ、霞を世話していたこと。
その時のエピソードを持ち出してあれこれ言って、霞が赤面していたりした。
重要な部分を隠しているだけで、嘘は言ってない。
前の世界のことだから、よく調べれば整合性が無いわけだが。シラネ。
「へー、じゃあ掛井さんって、霞ちゃんのお兄さんって感じなんだね」
「まあ、そんな感じかもな。俺の事情で霞と分かれるとき、すげぇ泣かれたから心が痛んだなぁ」
「あ、あの時のことは言わないで下さい……! は、恥ずかしいです」
赤面する霞に思わず、ニヤニヤしてしまう。おっと、睨まれちまった。
そして、一つ咳をする霞に、皆から温かい視線がプレゼントされるも、それを何とかスルーして霞は言った。
「そう言えば、ここ最近ナガレさんは何をしてたんですか?」
「埼玉の方でビル買って、そこで暮らしてるな。毎日ダラダラ働きもせず遊んでる」
「それって、ニートって言うんじゃ……」
「自立したニートだから問題ないね。自分の資産で遊んで暮らしてるだけだし」
そうした発言をしたことによって、集まる呆れ混じりの視線。だが、屈しない。
だって、俺の能力からして、働く必要ないし。人間社会の労働なんて、人間がやってりゃいいんだ。
俺は妖怪だし。人間の常識に当てはまらないから、問題ないのだよ。
そもそも幻想郷じゃ、働いてなさそうな連中沢山いるじゃん。どこぞの亡霊とか、どこぞの月のお姫様とか、どこぞの吸血鬼なおぜうさまとか。
「で、関係ないけどここにいる人間で、ありえない髪型が何人かいるんだけど、どうやってセットしてるんだ?」
『地毛』
うそーん。全員揃って地毛だとか、ねーよ。
GP-02にガーベラ・テトラにネコミミだぜ? ねーよ。何かワイヤー仕込んでそうな髪型で地毛って何なんだよ。
……まあいいや。紫がフリフリの沢山ついた服を着てるのに、ツッコミを入れるようなもんだと考えよう。
紫の外見であの服はねーよ。むしろチャイナ服の方が似合うと思うんだが。スリット最高。チラリズムの極地だ。
スリットが滅茶苦茶深いのに、何故か下着が見えないでいたりすれば、鼻血ものだ。性欲を持て余す。
おっと、思考がずれた。まあ、アレだ。
師匠がグレンダイザーだったり、ゴッドシグマだったりして、祖父がライディーンなんだから、何でもありなんだろう。御剣家は。
珠瀬は子猫っぽいから、しょうがないと思っておけば大丈夫だろう。多分。
とにかく、そんな風にあれこれ話している内に、陽が傾いていた。もうこんな時間か。
とりあえず解散することになり、会計を終えて外を出ると俺は霞に一応今住んでいる場所と携帯の番号をを教えておくことにした。
メモ用紙に書いて霞に渡す。
「霞、もし俺を訪ねるようなことがあったら、ここに寄れ。今住んでいる場所だ。後、携帯の番号な」
「はい、ナガレさんに会いたくなったときか、ナガレさんの料理を食べたくなったときに行きます」
「ああ、いつでも来い。電話したくなったら、いつでもして来い」
何てやり取りをし、他の面々とも別れの挨拶をして、俺はあいつらと別れた。
全員が俺の姿を確認できなくなったところで、路地裏に入ると姿を消し、空を飛んで住処に帰る。
だが、どうにも気になったことが一つ。
姿を消す前に、誰かの気配がした気がする。これが後に面倒ごとの引き金になるとは、この時はまだ知らなかった。
そのせいか、肉まんを無性に食べたくなったので、横浜の中華街に出向いた。平日であるためか、中華街はあまり人気はなかった。
その辺の店先で売られている肉まんを購入すると、歩きながら食べる。マナーは悪いが、こういう場所での醍醐味なので、大目に見て欲しいところだ。
それにしても、うまい。かぶりついた時に肉汁が溢れ、噛み締めると肉の旨味や、野菜の旨味、筍のシャキシャキした食感がたまらない。
具だけじゃない。皮もまた、いい味を出している。ふっくらした皮に、肉のエキスが染みこんでいて、肉まんの美味さを際立たせている。
味だけでなく、匂いもたまらない。独特の芳香は食欲を刺激し、次の一口を促す。
気がついたら、なくなっていたので、別の店でまた購入。今度はチャーシューまんだ。
ほろほろと柔らかいチャーシューと、皮がマッチしていて、これも美味い。
気がつけば、中華まんを10個ぐらい食っていた。しかも、中華街の中華まんは値も張るが、大きさも結構なものだ。
自分でも、よくもまあそこまで食べたものだと、呆れてしまった。
中華街で、乾物などを購入すると、持ってきたカバンに入れる。調理法を調べて美味しくいただこうと思っていたり。
金に物を言わせて、干しアワビと干し貝柱などなどを適当に購入。店の人も驚いていた。
腹ごしらえと買い物も終了し、目的も定めずに適当に歩くことにした。
風の向くまま、気の向くまま。しばらくフラフラと歩いていると、何となく足を止めた。
何の気なしに電柱を見ると、町名が書かれていた。柊町、と。
何か、どこかで聞いたことがあるような町名なんだが……。まあ、いいや。
とりあえず、近くのゲームセンターに入ると、高校生達がバルジャーノンとかいうゲームで騒がしく遊んでいるのが目に入った。
ん? バルジャーノン? ボルジャーノンみたいな名前だな。ボルジャーノンに花束を。アルジャーノンに花束を、が正しいわけだが。
つまり、バルジャーノンは白痴が手術で天才化。しかし、知能は徐々に落ちていくって設定……なわきゃない。
ロボットゲームだよ。しかし、どこかで聞いたような?
しっかし、まあ、あの集団ってある意味凄いよな。美少女だらけで、一人だけ男だ。なんと言うハーレム。
あれ、あいつらどっかで見たような……。白銀武と愉快な仲間たちじゃん。しかも霞つき。
AF世界でもあるのか? なんと言うカオス。この世界はカオス過ぎだ。何だこの多重クロス。二次創作みたいな感じじゃね?
まあいいか、と思いなおすと、ゲームをすることにした。変わったゲームをしたいと探してみると、変なゲームを発見した。
ガンシューティングみたいな感じで、火炎放射器で敵を焼き殺していくゲームだとか。火炎放射器を模したコントローラーは分かるとして、何故か、ヘッドホンとマイクがくっついたやつをつけるようになっているが。
とりあえず、やってみることにした。
迫り来るゾンビを焼きつきしながら、ステージを進む。ヘッドホンからは様々な情報が聞こえてくる。
しばらく進むと、大広間に出る。そこには、大量のゾンビが待ち構えていた。
盛大に炎を撒き散らしながら、言った。
「汚物は消毒だー!!」
すると、北○の拳のに出てきそうな、スキンヘッドやら物凄いモヒカンのチンピラたちが火炎放射器を持って現れ、ゾンビたちを一掃した。
をい。なんだこのゲーム。滅茶苦茶すぎだろ。
そんなことを思いながら、思わず呟く。アレで有名な台詞を。
「お前はもう、死んでいる」
すると、チンピラどもは頭が破裂。……カオス過ぎて、もう何を言って良いのかわかんねぇ。
ヘッドホンから声が聞こえる。
『諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が好きだ。諸君、私は戦争が大好きだ』
少佐!? 最後の大隊集結なのか!?
えーっと、何かめんどいことになりそうだから、適当に喋ってみよう。このゲーム、話す言葉で展開変わってくみたいだし。
確か少佐はオタクらしいから、その辺のことで、何か適当に言ってみる事にした。
「ただ今より、コミック○ーケットを開催します。会場内を走らないで下さい」
そういった直後、アニメキャラがプリントTシャツとくたびれたジーンズで武装したオタクたちが、現れた。
ちなみに、少佐たち。……色々アレだよなぁ。
などと思っていると、急に画面が変な表示を出した。なんだろう、と思った瞬間、ゲームの筐体が燃えた。
……何故に。
『少佐! このプリ○ュアのフィギュアが萌え萌えです!』
『よし、買え! 俺はこのセイバータン抱き枕を買うぞ』
なんて聞こえてくるヘッドホンを思わず床に叩きつける。精霊を使い、筐体を鎮火すると、なにやら人だかりが出来ていた。
一体全体、何だって言うんだ。訳が分からんぞ。
「……おい、なんだよあれ。見たことの無い展開だったぞ」
「知るかよ。俺だって、あんなの初めて見るんだ。知るわきゃねーだろ」
なんて話している連中の言葉で理解した。OK、どうやら意味不明なのは、早々あることじゃないらしい。
だからって、こんなに人だかりが出来るのはどうかと思うんだが。
人だかりを掻き分け、そこから出るとそこには少女が待ち受けていた。
そこからどう見ても霞だ。何の用なんだろうか?
「掛井ナガレさんですね? 私のことが分かりますか?」
「ああ、社霞だろ? 久しぶり……と言えばいいのか?」
「少し微妙です。……あちらの記憶を引き継いだ社霞が私です。自分で体験したような記憶なので、私自身と言えるかもしれないし、厳密には違うかもしれません」
「ま、どっちでも俺は構わんさ。俺にとっちゃ、些細な違いでしかないしな。どうだ、霞。元気にやってるか?」
「はい。武さんも良くしてくれますし、純夏さんも家族のように接してくれます。他の方々にも大変お世話になってます」
そう言うと、霞は僅かに微笑んだ。霞的には、アレは満面の笑みだから、幸せな毎日を送っているのだろう。
それは非常に喜ばしいことだ。兄貴分としては、妹分が幸せであることは嬉しい。
だが、彼女が再び俺と関わることは、正直良くないんじゃないかと思う。どうせ俺はしばらくしたら、また別の世界に行くのだ。
また深く関わり、悲しませるのは正直良くないのではないのか。そう思えてならないのだ。
「また俺と関わっても、俺はまた別の世界に行く。だから俺と関わるのはやめておいたほうがいいぞ」
「嫌です。また会えなくなると分かっても、私はナガレさんと関わりたいです。別れる事を怖がってばかりいたら、何も出来ません」
「……少し会わない間に成長したなぁ。分かった。時々会いに来るよ。それと、俺の携帯の番号も教えておく」
携帯の番号を霞に教えている間に、白銀達が俺に気がつき、こちらに来た。
何だか怪訝な顔をしている連中に、少しばかり苦笑いが浮かぶ。向こうで軍隊に入っていたとは思えぬ、普通の高校生がそこにいたからだ。
まあ、生まれからして普通じゃないのが二名混じっているが、そこは気にしないで置く。
「おーい、霞。そんなところでどうしたんだ? ……それに、その人は?」
「ちょうど、昔お世話になった方に会ったので、立ち話をしてました。こちらは……」
「掛井ナガレだ。霞が元気でやっているようで、安心したよ」
「本人を前にして、こう言うのはどうかと思うが、胡散臭いと感じてしまうものだな」
……御剣さん家の冥夜ちゃんは、空気というものが読めないらしい。このKY娘め。
これだから、おぜうさまは。レミリアといい、フランドールといい、幽々子といい、つくづく空気を読まないからなぁ。
まあ、フランドール以外はあえて読んでいないように感じるが。幻想郷の連中はろくでもないな。うん。
「冥夜、本人を前にして言うのはどうかと思いますよ? 心の中で思うだけにしなさい」
「はっ、姉上。その通りでありましょう。心しておきます」
「……見たところ姉妹のようだが、よく似ているようで」
「うむ、我等は良く似ていると評判だ」
皮肉が通じないぞ。周りの連中は心なしか頬を引きつらせているし。
突っ込みたいが、突っ込んだら負けのような気がするから、自重する。
そんなことがあったが、それを流し、向こうから自己紹介してもらう。
見事に白銀ハーレム全員集合といった感じだ。リア充は死ね。
「ところで、そこな恋愛原子核」
「……俺のことですか? えーっと、なんすか?」
「この中で本命は誰なんだ? もしかして、ハーレムか?」
空気が凍ったような気がする。けど、俺は気にしない。だって、面白いからな。
しょうがないじゃないか。こんな都合のいい弄りの対象があるんだし。これは通過儀礼なのだよ。
ふははははは、空気なんて飾りです。エロい人にはそれがわからんのです。
「……ナガレさん、ちょっとそれは冗談にならないと思います。なりそうですから」
「おや、霞は厳しいねぇ。そこの恋愛原子核が優柔不断なのを見越して言ってるのか?」
「はい、武さんは一人に絞れないと思いますし」
白銀が崩れ落ちた。周りの女子どもは白銀に少しばかり、冷たい視線を向けている。
何かカオスだ。そんなこともありながら、一応彼女らを紹介してもらう。
紹介している内に回復した白銀に自己紹介をさせると、御剣姉妹に提案をした。
「日本政府に重婚を可能にする法案を作成するように働きかけておけば? いざとなった時に、だけどさ」
「そうですね。武様次第では、その可能性もよろしいかも知れませんね」
「確かに、その方向性で考えることは必要かもしれぬな」
「お、おい、俺の意見は……」
「諦めた方がいいぜ? 男は女の掌の上で、踊ってることぐらいしか出来んから」
割と実体験で白銀を慰めてみたが、落ち込んだ。何故だ。
いや、この面々の掌の上で踊ってるぐらいで、ちょうどいいと思うぜ?
時々、サプライズを用意しておけば、変に見切りをつけられることもないし。
俺なんて、紫の掌の上で踊らされまくってる上に、振り向いてくれないというのに。振り向いてくれてもいいじゃんかよう。
……いかんいかん。思わず暗黒面に堕ちるところだった。テンション上げてこう。
ちなみに、妖怪になってからテンションが妙に上がってるのは、紫に振り向いてもらえないからかも知れない。関係ないから捨て置くが。
なんて、考えていると、どりるみるきぃぱんちの正当伝承者が口を開いた。
「せ、折角の再開なんだし、どこかでゆっくり話せばいいと思う! 掛井さんに時間の余裕があれば、だけど」
「時間はたっぷりあるから、問題はない。けど、いいのか? 君らが遊ぶ時間が削られるが」
「私達と会う前の霞ちゃんのこととか知りたいから、私は問題ないです!」
他の面々からも問題ないとのことで、喫茶店に行くことになった。
まさかこんな展開とは。何かビックリだな。
こうして気を使ってもらったのに、何も無しじゃ心苦しいな。よし、喫茶店でのお茶代ぐらい奢るかね。
そう思いながら、喫茶店に入る。ちょうど空いているらしく、大人数用のテーブルに案内される。
「君らに気を使わせてしまったから、奢らせてもらおう。好きなものを頼むといい」
「はい! じゃあ、私はチョコパフェ!」
「おい純夏、少しは遠慮――」
「……焼そばパン」
「彩峰さん、あなたねぇ――」
「じゃあボク、ヒーポンポタスドリンク」
「ヒーポンポタスって何!?」
という感じで、騒がしくしながら注文をすると、早速霞とのことを話すことにした。
流石に、超能力関係のことは誤魔化すが。一応、霞に色々確認はとってあるので、問題はない。
説明を要約すると、以下のようになる。
霞が昔、ある施設にいたころ、霞を世話していたこと。
その時のエピソードを持ち出してあれこれ言って、霞が赤面していたりした。
重要な部分を隠しているだけで、嘘は言ってない。
前の世界のことだから、よく調べれば整合性が無いわけだが。シラネ。
「へー、じゃあ掛井さんって、霞ちゃんのお兄さんって感じなんだね」
「まあ、そんな感じかもな。俺の事情で霞と分かれるとき、すげぇ泣かれたから心が痛んだなぁ」
「あ、あの時のことは言わないで下さい……! は、恥ずかしいです」
赤面する霞に思わず、ニヤニヤしてしまう。おっと、睨まれちまった。
そして、一つ咳をする霞に、皆から温かい視線がプレゼントされるも、それを何とかスルーして霞は言った。
「そう言えば、ここ最近ナガレさんは何をしてたんですか?」
「埼玉の方でビル買って、そこで暮らしてるな。毎日ダラダラ働きもせず遊んでる」
「それって、ニートって言うんじゃ……」
「自立したニートだから問題ないね。自分の資産で遊んで暮らしてるだけだし」
そうした発言をしたことによって、集まる呆れ混じりの視線。だが、屈しない。
だって、俺の能力からして、働く必要ないし。人間社会の労働なんて、人間がやってりゃいいんだ。
俺は妖怪だし。人間の常識に当てはまらないから、問題ないのだよ。
そもそも幻想郷じゃ、働いてなさそうな連中沢山いるじゃん。どこぞの亡霊とか、どこぞの月のお姫様とか、どこぞの吸血鬼なおぜうさまとか。
「で、関係ないけどここにいる人間で、ありえない髪型が何人かいるんだけど、どうやってセットしてるんだ?」
『地毛』
うそーん。全員揃って地毛だとか、ねーよ。
GP-02にガーベラ・テトラにネコミミだぜ? ねーよ。何かワイヤー仕込んでそうな髪型で地毛って何なんだよ。
……まあいいや。紫がフリフリの沢山ついた服を着てるのに、ツッコミを入れるようなもんだと考えよう。
紫の外見であの服はねーよ。むしろチャイナ服の方が似合うと思うんだが。スリット最高。チラリズムの極地だ。
スリットが滅茶苦茶深いのに、何故か下着が見えないでいたりすれば、鼻血ものだ。性欲を持て余す。
おっと、思考がずれた。まあ、アレだ。
師匠がグレンダイザーだったり、ゴッドシグマだったりして、祖父がライディーンなんだから、何でもありなんだろう。御剣家は。
珠瀬は子猫っぽいから、しょうがないと思っておけば大丈夫だろう。多分。
とにかく、そんな風にあれこれ話している内に、陽が傾いていた。もうこんな時間か。
とりあえず解散することになり、会計を終えて外を出ると俺は霞に一応今住んでいる場所と携帯の番号をを教えておくことにした。
メモ用紙に書いて霞に渡す。
「霞、もし俺を訪ねるようなことがあったら、ここに寄れ。今住んでいる場所だ。後、携帯の番号な」
「はい、ナガレさんに会いたくなったときか、ナガレさんの料理を食べたくなったときに行きます」
「ああ、いつでも来い。電話したくなったら、いつでもして来い」
何てやり取りをし、他の面々とも別れの挨拶をして、俺はあいつらと別れた。
全員が俺の姿を確認できなくなったところで、路地裏に入ると姿を消し、空を飛んで住処に帰る。
だが、どうにも気になったことが一つ。
姿を消す前に、誰かの気配がした気がする。これが後に面倒ごとの引き金になるとは、この時はまだ知らなかった。
コメント
No title
No title
日本には重婚を可能にする憲法はありますぜ、民法で禁止されてるから刑罰の対象になるけど。
『第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。』
というわけで、武の意見を無視するのは違反になるが
『第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。』
というわけで、武の意見を無視するのは違反になるが
No title
再会来たァ!途中のゲームのカオスさに吹きましたが、霞の成長具合や彼女らの髪が地毛であることのほうが、おもしろかったですね。
ところで、自分の予想って晒していいのでしょうか?最後の人影が二、三人ほど予想はついたんですが
ところで、自分の予想って晒していいのでしょうか?最後の人影が二、三人ほど予想はついたんですが
セットに時間が掛かるんだぜ。
たまの髪型は、あれセットに時間が掛かるとかEXで言ってたはず。
全年齢版EXではストレートに髪を流した一枚絵があるとかないとか。
全年齢版EXではストレートに髪を流した一枚絵があるとかないとか。
No title
霞との再会、かなってよかったです。
さらに武の本命は?はぜひ聞いてみたかったこと!!また髪型が地毛!!?ご都合主義だな・・・。
次の出会い・展開を楽しみにしています。がんばってください^^
さらに武の本命は?はぜひ聞いてみたかったこと!!また髪型が地毛!!?ご都合主義だな・・・。
次の出会い・展開を楽しみにしています。がんばってください^^
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れす
>オーロラさん
なんと言う中毒w
あんなゲームがあったら、面白そうですが、きっと実現不可能でしょうなぁw
>無虚さん
なんて落とし穴!
いや、実質できないからあんま変わらんような気がするけどもw
武は結局ハーレムになりそうなので、扱いがぞんざいなだけですよ?(待て
>鎖さん
まあ、アレですよ。ゲームのカオスさはあくまで、弁当で言うポテトサラダみたいなものですからw
再会に伴って、他のキャラ(委員長とかタマとか)を動かしにくいことを実感。何か苦手なキャラかも。
髪に関しては、割合全員適当に答えているだろうから、アレですよ?
>ぬこさん
な、なんだってー!?(AA略
まあ、あれですよ。カツラじゃなくて、本物の髪ってことなので、地毛で間違いはないですよ?(どう考えても言い逃れ
>水川さん
俺の中では武の本命は全員だと思っておりますw
それはそうと、ご都合主義と笑わば笑え! しかし、見よ! このギャグ展開(待て
>Shinさん
その展開は一応、ネタとしてありますが、どうしようか考え中ですw
気が向けば書くかも知れないです。
なんと言う中毒w
あんなゲームがあったら、面白そうですが、きっと実現不可能でしょうなぁw
>無虚さん
なんて落とし穴!
いや、実質できないからあんま変わらんような気がするけどもw
武は結局ハーレムになりそうなので、扱いがぞんざいなだけですよ?(待て
>鎖さん
まあ、アレですよ。ゲームのカオスさはあくまで、弁当で言うポテトサラダみたいなものですからw
再会に伴って、他のキャラ(委員長とかタマとか)を動かしにくいことを実感。何か苦手なキャラかも。
髪に関しては、割合全員適当に答えているだろうから、アレですよ?
>ぬこさん
な、なんだってー!?(AA略
まあ、あれですよ。カツラじゃなくて、本物の髪ってことなので、地毛で間違いはないですよ?(どう考えても言い逃れ
>水川さん
俺の中では武の本命は全員だと思っておりますw
それはそうと、ご都合主義と笑わば笑え! しかし、見よ! このギャグ展開(待て
>Shinさん
その展開は一応、ネタとしてありますが、どうしようか考え中ですw
気が向けば書くかも知れないです。
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カオスなはずなのに吸い込まれてしまう。さあ早く続きを(ただの中毒です