似非農民異世界紀行 4-4
後半はリア充もげろと心の中で呟くといいと思うんだ。
結局、戦闘空域から無事に脱出した。一人、おまけを入れて。
そのおまけは、王党派のやる気の無い若手貴族。名前はアルヴィン・フレイザー。土のラインらしい。
さて、戦闘空域から脱出したと言ったが、アルビオンからは脱出していない。オリ主たちとは別行動を取ったためだ。
いや、この先一緒にいると、いらんフラグ立てて戦争に巻き込まれそうだし。めんどくさすぎる。
そんなわけで、戦闘空域から結構離れた場所まで逃げてきたわけだ。ちなみに、アルヴィンはちょうど戦艦へ、物資の積み込みをしているところを掻っ攫ってきた。
本人は、「なるようになるか」と抵抗とかはしてこなかったので、楽につれてこれた。
「で、ここどこだ? 適当にブラブラ来たから、分からない件」
「あー、この辺りは確かサウスゴータ地方だね。ほら、そこの看板見てよ。シティオブサウスゴータまで、後1000メイルって書いてある」
「それくらいの距離か。んじゃ、飛ぶから、力を抜けよ?」
五行炉を作動させ周りに干渉し、アルヴィンを浮かべる。それを見て自分自身を浮かべると、大体、時速100km/hでぶっ飛ばす。
アルヴィンは、昔馬を使っての競争を繰り返していたほどのスピード狂らしく、このスピードでも割と喜んでいるだけだったりする。
こいつに、バイクを与えたら峠を攻めたりしそうだな、と考えている間にシティオブサウスゴータに着いた。五分も経ってない。
「ナガレの旦那はやっぱ、規格外だわ。この距離をたったこれだけで来れるとは思わなかった」
「まあ、人間じゃないからな。それよりも、さっさと街に入るぞ。酒場かどっかで酒と飯を食いながら、これからのどうやってアルビオンから出るか決めるから」
「一応、宿も取ったほうがいいんじゃ? 酒飲んで、飯を食べて、ゆっくり寝てから行動を開始したいし」
というわけで、早速宿を取り、酒場に向かうことにした。
酒場に向かい途中、人とぶつかる。一体、どんなやつだ?
「ったく、どこ見て歩いてんだい!? 気をつけな!」
「うっせぇ、それはこっちの台詞だ! ……って、ロングビル?」
「おや、ナガレじゃないか。どうしたんだい、こんなところで」
思わぬところで、思わぬやつと出会った。どんな偶然だよ。
そう言えば、何かさっきからアルヴィンのやつが静かなような。一体全体どうしたんだ?
アルヴィンの方に顔を向けると、何だか顔を赤くして、呆けた顔をしていた。
かと思うと、次の瞬間、とんでもないスピードでロングビルの前に行くと、彼女の手を取って、叫んだ。
「好きです! 結婚を前提とした交際をお願いします!!」
「「はあ?」」
一目惚れをしたのか。ロングビルは幻想を見事に破壊してくれる存在だと言うのに。
いきおくれをネタにすると、もうアレなことになるし。これだから、面がいいだけの女は……。
まあ、幻想郷に行けば、そんな連中がゴロゴロいるわけだが。よくよく考えてみると、まだロングビルはかわいいもんだよな。
霊夢なんて、ロングビルより若いのに理不尽極まりないからな。
「い、いきなりそんなことを言われても、困るんだけどねぇ……」
「それじゃあ、酒場に行ってお互いに自己紹介しながら、親睦を深めればいいさ。じゃ、行くぞー。アルヴィン、ロングビルのエスコートをしろよー」
「ちょ、勝手に決めないでおくれよ! って、アンタもいつまで私の手を握ってんのさ!?」
ロングビルの抵抗も虚しく、俺たちは彼女を酒場まで連行したのだった。
酒場に着くと、空いた席につきながら、適当に料理と酒を頼む。
「で、景気はどうだ? まあ、大丈夫だとは思うが」
「アンタのくれた金のお陰で、生活に困ることはなさそうだよ。で、なんだいこの男は」
「アルヴィン・フレイザーです! 現在19歳独身!!」
「……私はロングビルって名乗ってる。それにしても、本気かい? いきなりあった人間に求婚するなんて」
おお、呆れてる。まあ、当然だけど。アルヴィン空気読め。無理だろうが。
呆れているロングビルの横に座って、ニコニコしてるアルヴィンを見ていると、なんか毒気を抜かれるわけだが。
ロングビルの方もそう思っているらしく、微妙な表情を浮かべている。
「そうそう。性格がキツくて、今まで婚期を逃してたような、ブベラッ!」
「散々言ったよね? そいつはネタにするなってさ……!」
「……怒る姿も素敵だ。やっぱり、ロングビルさんと結婚したい!」
駄目だこいつ。早く何とかしないと。アルヴィン、お前の眼は腐っているのかと。
ツッコミをしたら負けだろう放置しよう、うん。めんどうだし。うざいし。
まあ、この二人がくっついたら面白そうだけど。けれど、あえて俺は何もやらないでおくよ!
決して、自分がうまくいっていないから、他人がうまく行くのをみたくないからじゃないんだからな! ただ、アルヴィンが調子こくのがうざいだけだ。
本当だぞ! 本当なんだからな!! べ、別にそんなに器が小さいわけじゃないんだから!
でもさ。ロングビルはそろそろ結婚した方がいいよね? いきおくれだし。そう考えると、二人をくっつけるのも、やぶさかではない。
「いきおくれが、結婚するチャンスなんじゃね? ねえ、今どんな気持ち? ねえ、今どんな気持ち? ってロングビルさんマジすんません。だからそのゴーレムは……」
アーッ!(くそみそテクニック的な意味で
紫に今までされたことを思えば(紫を起こそうとした時に布団に引きずり込まれたと思ったら、スキマの中にご招待となり、標識でアーッ! となることをやられたりした)、今回はそれ以上だった。
肛門が裂けた。治癒力が異常にいいので、すぐに治ったけど。けど、痛いものは痛い。
けどさ。周りの目を何より気にするべきだよね。周りの席がめちゃめちゃ空いてる上に、何かこっちみてヒソヒソ話されてるし。
店主がブチギレ寸前の顔になってるし。ロングビルが怖くて言い出せないのだろうが。仕方がないので迷惑料払っておく。
金貨を小さい布袋で一袋やったら、ころりと態度が変わったので気にせずに居座る。世の中銭ズラ。
しばらく雑談をしながら、酒を飲んでいると少し眠くなったので先に失礼する。酒の力でこの二人がくっついたら面白いかもな、と考えながら。
「んじゃ、俺はそろそろ寝るわ。後は二人でお好きなようにー」
そう二人に言って、さっさと酒場から出る。ちなみに、返答は全く聞いていない。めんどいし。
眼だけを動かして、後ろに注意を向けると、案の定俺の後をつける欲深どもが。これだから人間は。
一々駆除するのも面倒だし、撒くだけじゃ置いてきた二人に襲い掛かる心配もある。
さて、どうしようか。駆除じゃなくて、ストレス発散に人間の尊厳をぶち壊すか?
などと考えながら歩いていると、いつの間にか囲まれていた。めんどくさいな。と、ここで名案が思い浮かんだ。
「へへへへ、さあ金をだしな」
「黙ってろ、金は無く、能が無く、力も無いないない尽くしのクズども」
「んだと、テメェ!! 殺してやらぁ! おい、お前ら!!」
全員がナイフを持ち出した。いや、別に怖くないんだけどな。どれだけ刺されようが、すぐに治るし。
そりゃ、痛いのは嫌だけど、なんつーか慣れた? 紫とか紫とか紫とかのせいで、大変アレな苦しみを何度も味わう羽目になったし。
あれを思えば、刺される程度の痛みなんてかわいいものデスヨ? まあ、痛覚自体も鈍くなってきてるんだけどさ。
ロングビルにボコボコにされようと、懲りない理由がこれですよ? こいつらに刺されるより痛いことされるんだけどな!
ガシ!
ボカ!
俺は死んだ。
スイーツ(笑)
そんなわけで滅多刺しにされたとさ。意識はギンギンですがね?
俺の懐から、金を抜き取ったやつらは、下品な笑いを残し、立ち去ろうとした。が、このままでは済まさんよ?
近くにいたやつの足を、思い切り掴んでやる。
「ひ、ひぃぃぃーーーー!! し、死体が俺の足をー!?」
「ば、バケモノだったのか!? ち、ちくしょう! やってられるか!!」
「お、おい、逃げるなよ! ちょ、俺を置いてかないでくれよ!!」
「知るか! テメエなんぞどうでもいいんだよ!!」
……うわー、人間って醜いなぁ。まあ、全員逃がすつもりはないし、どうでもいいのだが。
トラウマを刻み込んでおくぜ? 日常生活に支障が出るレベルで。
「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
ヘルシングの台詞をパロって、蹂躙を開始する。途中何回も刺されてやるが、こっちは平気そうな顔で追い立てる。
最後の仕上げで、全員がこちらを撒いたと確信した瞬間に目の前に立ち、満面を笑みを浮かべると壊れたように笑い出した。
人間、心が折れるとこうなっちまうんだな。とりあえず、犬神家しておくだけにとどめておいたが。
補足説明をしておくと、犬神家しておくとは……めんどくさいから説明やめた。
って、何か小便臭いな。……漏らしてやがる。えんがちょ!
恐怖によって気絶した連中を放置して、宿に戻って寝た。
真夜中に、ギシギシアンアンとうるさくて目を覚ました。それに比べて俺はどうだ。紫に振られ続けて、一人寂しく異世界のベッドで寝てる。
何だか死にたくなる。何これ、新手の試練? バカなの? 死ぬの? 主に俺が。正直、少しくっつく手伝い(?)をしたのがバカらしくなった。
もげろ!
とある若者の経過報告
酒の勢いって、すごいんだな。昔から飲んでいたが、こんなにすごいとは思わなかった。いや、嬉しいのだが。
いきなり何をって思うのかも知れないが、俺は今女性と同じベッドで寝ているわけで。お互いに裸で。
大変気持ちよくて、眼福でございました。ええ、それはもう。ナガレの旦那には感謝しておかないと。
ところで、彼女が名乗っていたロングビルというのは、偽名だったらしい。彼女が情事の最中にそう告白してきた。
本名を聞いたところ、驚いたことにマチルダ・オブ・サウスゴータだという。大公家に仕える家の超お嬢様だろ、とびっくりした。しかも、ここが領地だし。
大公家の事もあって、王党派にいい印象を持っていないらしい。個人的に、俺も好きじゃないんだよな。
恩人とはいえ、王党派の方に勝手につかされるのはなぁ……。面倒なことになるのは避けたかったし、刃向かう訳にはいかないし。
まあ、恩人だから、しょうがないかと自分を納得させたわけだが。
その辺の話をすると、王党派の頭の固い連中は人の意見を聞かないことで盛り上がった。ついでの情事も盛り上がった。
え? そんなことは聞いてない? すいませんね、でへへへへへ。
とはいえ朝になり、鳥のさえずる中、こうしていると何か気恥ずかしい。まいったね。
そんな風に考えていると、マチルダさんが目を覚ました。
「ん……、ああ、そういや、アンタとやったんだったね。服を着るから、そっちに向いててもらえるかい?」
「恥らうマチルダさんもかわいいなぁ。はい、それじゃあ、着替え終わったら声かけてね」
「……一々、恥ずかしいことを言うやつだね。調子が狂うよ、まったく」
声の感じからして、きっと顔を赤くしてるんだろう。そう想像すると、なんていうか言葉では言い表せない素敵な感覚がする。
この感じが、ナガレの旦那が言ってた『萌え』なのだろう。あの旦那はすごいな。こんな微細な心の機微に関することが分かるなんて。
そんなことを考えていると、何故か口が勝手に動く。
「ねえ、マチルダさん。俺と結婚してください」
「もう少し、ムードのあるプロポーズはないのかい? まあ、仕方ないから結婚してあげるよ!」
顔を物凄く赤くしているマチルダさんの姿を想像して、僕はたまらなく萌えた。
そのおまけは、王党派のやる気の無い若手貴族。名前はアルヴィン・フレイザー。土のラインらしい。
さて、戦闘空域から脱出したと言ったが、アルビオンからは脱出していない。オリ主たちとは別行動を取ったためだ。
いや、この先一緒にいると、いらんフラグ立てて戦争に巻き込まれそうだし。めんどくさすぎる。
そんなわけで、戦闘空域から結構離れた場所まで逃げてきたわけだ。ちなみに、アルヴィンはちょうど戦艦へ、物資の積み込みをしているところを掻っ攫ってきた。
本人は、「なるようになるか」と抵抗とかはしてこなかったので、楽につれてこれた。
「で、ここどこだ? 適当にブラブラ来たから、分からない件」
「あー、この辺りは確かサウスゴータ地方だね。ほら、そこの看板見てよ。シティオブサウスゴータまで、後1000メイルって書いてある」
「それくらいの距離か。んじゃ、飛ぶから、力を抜けよ?」
五行炉を作動させ周りに干渉し、アルヴィンを浮かべる。それを見て自分自身を浮かべると、大体、時速100km/hでぶっ飛ばす。
アルヴィンは、昔馬を使っての競争を繰り返していたほどのスピード狂らしく、このスピードでも割と喜んでいるだけだったりする。
こいつに、バイクを与えたら峠を攻めたりしそうだな、と考えている間にシティオブサウスゴータに着いた。五分も経ってない。
「ナガレの旦那はやっぱ、規格外だわ。この距離をたったこれだけで来れるとは思わなかった」
「まあ、人間じゃないからな。それよりも、さっさと街に入るぞ。酒場かどっかで酒と飯を食いながら、これからのどうやってアルビオンから出るか決めるから」
「一応、宿も取ったほうがいいんじゃ? 酒飲んで、飯を食べて、ゆっくり寝てから行動を開始したいし」
というわけで、早速宿を取り、酒場に向かうことにした。
酒場に向かい途中、人とぶつかる。一体、どんなやつだ?
「ったく、どこ見て歩いてんだい!? 気をつけな!」
「うっせぇ、それはこっちの台詞だ! ……って、ロングビル?」
「おや、ナガレじゃないか。どうしたんだい、こんなところで」
思わぬところで、思わぬやつと出会った。どんな偶然だよ。
そう言えば、何かさっきからアルヴィンのやつが静かなような。一体全体どうしたんだ?
アルヴィンの方に顔を向けると、何だか顔を赤くして、呆けた顔をしていた。
かと思うと、次の瞬間、とんでもないスピードでロングビルの前に行くと、彼女の手を取って、叫んだ。
「好きです! 結婚を前提とした交際をお願いします!!」
「「はあ?」」
一目惚れをしたのか。ロングビルは幻想を見事に破壊してくれる存在だと言うのに。
いきおくれをネタにすると、もうアレなことになるし。これだから、面がいいだけの女は……。
まあ、幻想郷に行けば、そんな連中がゴロゴロいるわけだが。よくよく考えてみると、まだロングビルはかわいいもんだよな。
霊夢なんて、ロングビルより若いのに理不尽極まりないからな。
「い、いきなりそんなことを言われても、困るんだけどねぇ……」
「それじゃあ、酒場に行ってお互いに自己紹介しながら、親睦を深めればいいさ。じゃ、行くぞー。アルヴィン、ロングビルのエスコートをしろよー」
「ちょ、勝手に決めないでおくれよ! って、アンタもいつまで私の手を握ってんのさ!?」
ロングビルの抵抗も虚しく、俺たちは彼女を酒場まで連行したのだった。
酒場に着くと、空いた席につきながら、適当に料理と酒を頼む。
「で、景気はどうだ? まあ、大丈夫だとは思うが」
「アンタのくれた金のお陰で、生活に困ることはなさそうだよ。で、なんだいこの男は」
「アルヴィン・フレイザーです! 現在19歳独身!!」
「……私はロングビルって名乗ってる。それにしても、本気かい? いきなりあった人間に求婚するなんて」
おお、呆れてる。まあ、当然だけど。アルヴィン空気読め。無理だろうが。
呆れているロングビルの横に座って、ニコニコしてるアルヴィンを見ていると、なんか毒気を抜かれるわけだが。
ロングビルの方もそう思っているらしく、微妙な表情を浮かべている。
「そうそう。性格がキツくて、今まで婚期を逃してたような、ブベラッ!」
「散々言ったよね? そいつはネタにするなってさ……!」
「……怒る姿も素敵だ。やっぱり、ロングビルさんと結婚したい!」
駄目だこいつ。早く何とかしないと。アルヴィン、お前の眼は腐っているのかと。
ツッコミをしたら負けだろう放置しよう、うん。めんどうだし。うざいし。
まあ、この二人がくっついたら面白そうだけど。けれど、あえて俺は何もやらないでおくよ!
決して、自分がうまくいっていないから、他人がうまく行くのをみたくないからじゃないんだからな! ただ、アルヴィンが調子こくのがうざいだけだ。
本当だぞ! 本当なんだからな!! べ、別にそんなに器が小さいわけじゃないんだから!
でもさ。ロングビルはそろそろ結婚した方がいいよね? いきおくれだし。そう考えると、二人をくっつけるのも、やぶさかではない。
「いきおくれが、結婚するチャンスなんじゃね? ねえ、今どんな気持ち? ねえ、今どんな気持ち? ってロングビルさんマジすんません。だからそのゴーレムは……」
アーッ!(くそみそテクニック的な意味で
紫に今までされたことを思えば(紫を起こそうとした時に布団に引きずり込まれたと思ったら、スキマの中にご招待となり、標識でアーッ! となることをやられたりした)、今回はそれ以上だった。
肛門が裂けた。治癒力が異常にいいので、すぐに治ったけど。けど、痛いものは痛い。
けどさ。周りの目を何より気にするべきだよね。周りの席がめちゃめちゃ空いてる上に、何かこっちみてヒソヒソ話されてるし。
店主がブチギレ寸前の顔になってるし。ロングビルが怖くて言い出せないのだろうが。仕方がないので迷惑料払っておく。
金貨を小さい布袋で一袋やったら、ころりと態度が変わったので気にせずに居座る。世の中銭ズラ。
しばらく雑談をしながら、酒を飲んでいると少し眠くなったので先に失礼する。酒の力でこの二人がくっついたら面白いかもな、と考えながら。
「んじゃ、俺はそろそろ寝るわ。後は二人でお好きなようにー」
そう二人に言って、さっさと酒場から出る。ちなみに、返答は全く聞いていない。めんどいし。
眼だけを動かして、後ろに注意を向けると、案の定俺の後をつける欲深どもが。これだから人間は。
一々駆除するのも面倒だし、撒くだけじゃ置いてきた二人に襲い掛かる心配もある。
さて、どうしようか。駆除じゃなくて、ストレス発散に人間の尊厳をぶち壊すか?
などと考えながら歩いていると、いつの間にか囲まれていた。めんどくさいな。と、ここで名案が思い浮かんだ。
「へへへへ、さあ金をだしな」
「黙ってろ、金は無く、能が無く、力も無いないない尽くしのクズども」
「んだと、テメェ!! 殺してやらぁ! おい、お前ら!!」
全員がナイフを持ち出した。いや、別に怖くないんだけどな。どれだけ刺されようが、すぐに治るし。
そりゃ、痛いのは嫌だけど、なんつーか慣れた? 紫とか紫とか紫とかのせいで、大変アレな苦しみを何度も味わう羽目になったし。
あれを思えば、刺される程度の痛みなんてかわいいものデスヨ? まあ、痛覚自体も鈍くなってきてるんだけどさ。
ロングビルにボコボコにされようと、懲りない理由がこれですよ? こいつらに刺されるより痛いことされるんだけどな!
ガシ!
ボカ!
俺は死んだ。
スイーツ(笑)
そんなわけで滅多刺しにされたとさ。意識はギンギンですがね?
俺の懐から、金を抜き取ったやつらは、下品な笑いを残し、立ち去ろうとした。が、このままでは済まさんよ?
近くにいたやつの足を、思い切り掴んでやる。
「ひ、ひぃぃぃーーーー!! し、死体が俺の足をー!?」
「ば、バケモノだったのか!? ち、ちくしょう! やってられるか!!」
「お、おい、逃げるなよ! ちょ、俺を置いてかないでくれよ!!」
「知るか! テメエなんぞどうでもいいんだよ!!」
……うわー、人間って醜いなぁ。まあ、全員逃がすつもりはないし、どうでもいいのだが。
トラウマを刻み込んでおくぜ? 日常生活に支障が出るレベルで。
「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
ヘルシングの台詞をパロって、蹂躙を開始する。途中何回も刺されてやるが、こっちは平気そうな顔で追い立てる。
最後の仕上げで、全員がこちらを撒いたと確信した瞬間に目の前に立ち、満面を笑みを浮かべると壊れたように笑い出した。
人間、心が折れるとこうなっちまうんだな。とりあえず、犬神家しておくだけにとどめておいたが。
補足説明をしておくと、犬神家しておくとは……めんどくさいから説明やめた。
って、何か小便臭いな。……漏らしてやがる。えんがちょ!
恐怖によって気絶した連中を放置して、宿に戻って寝た。
真夜中に、ギシギシアンアンとうるさくて目を覚ました。それに比べて俺はどうだ。紫に振られ続けて、一人寂しく異世界のベッドで寝てる。
何だか死にたくなる。何これ、新手の試練? バカなの? 死ぬの? 主に俺が。正直、少しくっつく手伝い(?)をしたのがバカらしくなった。
もげろ!
とある若者の経過報告
酒の勢いって、すごいんだな。昔から飲んでいたが、こんなにすごいとは思わなかった。いや、嬉しいのだが。
いきなり何をって思うのかも知れないが、俺は今女性と同じベッドで寝ているわけで。お互いに裸で。
大変気持ちよくて、眼福でございました。ええ、それはもう。ナガレの旦那には感謝しておかないと。
ところで、彼女が名乗っていたロングビルというのは、偽名だったらしい。彼女が情事の最中にそう告白してきた。
本名を聞いたところ、驚いたことにマチルダ・オブ・サウスゴータだという。大公家に仕える家の超お嬢様だろ、とびっくりした。しかも、ここが領地だし。
大公家の事もあって、王党派にいい印象を持っていないらしい。個人的に、俺も好きじゃないんだよな。
恩人とはいえ、王党派の方に勝手につかされるのはなぁ……。面倒なことになるのは避けたかったし、刃向かう訳にはいかないし。
まあ、恩人だから、しょうがないかと自分を納得させたわけだが。
その辺の話をすると、王党派の頭の固い連中は人の意見を聞かないことで盛り上がった。ついでの情事も盛り上がった。
え? そんなことは聞いてない? すいませんね、でへへへへへ。
とはいえ朝になり、鳥のさえずる中、こうしていると何か気恥ずかしい。まいったね。
そんな風に考えていると、マチルダさんが目を覚ました。
「ん……、ああ、そういや、アンタとやったんだったね。服を着るから、そっちに向いててもらえるかい?」
「恥らうマチルダさんもかわいいなぁ。はい、それじゃあ、着替え終わったら声かけてね」
「……一々、恥ずかしいことを言うやつだね。調子が狂うよ、まったく」
声の感じからして、きっと顔を赤くしてるんだろう。そう想像すると、なんていうか言葉では言い表せない素敵な感覚がする。
この感じが、ナガレの旦那が言ってた『萌え』なのだろう。あの旦那はすごいな。こんな微細な心の機微に関することが分かるなんて。
そんなことを考えていると、何故か口が勝手に動く。
「ねえ、マチルダさん。俺と結婚してください」
「もう少し、ムードのあるプロポーズはないのかい? まあ、仕方ないから結婚してあげるよ!」
顔を物凄く赤くしているマチルダさんの姿を想像して、僕はたまらなく萌えた。
コメント
No title
MO・GE・RO!!
No title
もげろ!
モゲーロ!
No title
もげもげもげもげアレをもげ。
むしろ積極的にもいでよし。
むしろ積極的にもいでよし。
No title
もげろ、しね
No title
MO☆GE☆RO!
No title
モゲロ!
ナガレがかわいそうになってきた、ゆかりんがコレを予想していたのならば何と言う鬼畜w
ナガレがかわいそうになってきた、ゆかりんがコレを予想していたのならば何と言う鬼畜w
No title
もげなくていい、蹴り潰してくれ。
マチルダさんに惚れてるならむしろご褒美かもしれませんが。
マチルダさんに惚れてるならむしろご褒美かもしれませんが。
No title
モ・ゲーロ(1850〜1870)
アルヴィンはだいたいこれくらいで天寿をまっとうすると思う
主に出し過ぎでwwww
もしくは服上死ww
アルヴィンはだいたいこれくらいで天寿をまっとうすると思う
主に出し過ぎでwwww
もしくは服上死ww
No title
捥げろ!折れろ!抜けろ!
No title
もげればいいとおもうよ?
No title
全力全開のもげろコールに全俺が吹いた
MO☆GE☆RO☆
MO☆GE☆RO☆
No title
アルヴィンはもげればいいと思うよ。
ところで流刑さん、4-3はどこにあるのですか?
なんか話が飛んだ気がするんです。
ところで流刑さん、4-3はどこにあるのですか?
なんか話が飛んだ気がするんです。
No title
乳をもげ!
No title
モゲテシマエ!!
No title
ナニもげてしまえ☆
No title
むしろすり潰せ。
No title
>もげろっぽいだけのコメントをした皆さまへ
ここまでモゲロコールの嵐で吹いたwwww
なんですか、これ? バカなの? 死ぬの?wwww
まあ、そう言われるように書いたけどさぁw
>蒼行 燈
紫はそこまでは計算していないだろうけど、一人身で身につまされる思いをするだろう程度は考えているかと。
それで恋人が欲しくなって、作ればいいって考えているかも。
いや、作者が何言ってるんだ、って話だけどw
>時守 暦さん
今はまだご褒美ではありませんが、将来的には否定できませんwww
>4-3について言及した名前の無い人
カテゴリの選択を忘れていたようです。ですので、もうカテゴリ別で載っているかと
コメントの返信を纏めたのは察してください(何
ここまでモゲロコールの嵐で吹いたwwww
なんですか、これ? バカなの? 死ぬの?wwww
まあ、そう言われるように書いたけどさぁw
>蒼行 燈
紫はそこまでは計算していないだろうけど、一人身で身につまされる思いをするだろう程度は考えているかと。
それで恋人が欲しくなって、作ればいいって考えているかも。
いや、作者が何言ってるんだ、って話だけどw
>時守 暦さん
今はまだご褒美ではありませんが、将来的には否定できませんwww
>4-3について言及した名前の無い人
カテゴリの選択を忘れていたようです。ですので、もうカテゴリ別で載っているかと
コメントの返信を纏めたのは察してください(何
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